- 日本電鍍のポイント
-
- 製品に合わせた工程・めっきのご提案
- 黒色無電解ニッケルで反射防止、装飾性UP
- 電気ニッケル300μmの厚付けめっきの実績あり
製品に合わせた工程・めっきのご提案
電気ニッケルと無電解ニッケルは、それぞれの特徴があります。製品の使用目的や、形状に合わせてご提案が可能です。
電気と無電解の違い
電気ニッケル | 無電解ニッケル | |
めっきの手法 | 電気ニッケル:電気を流して、化学的に結合する | 無電解ニッケル:薬品による化学反応を利用して、還元反応によりめっき |
皮膜の成分 | 電気ニッケル:NI 99.5% | 無電解ニッケル:Ni 90~92% P 8~10% |
外観 | 電気ニッケル:無光沢~光沢仕上げまで対応可能 | 無電解ニッケル:素材の表面状態による |
メリット・デメリット
電気ニッケル | 無電解ニッケル | |
メリット | 電気ニッケル:
・光沢具合を変えられる ・低電気抵抗(8.5μΩ/cm) ・厚めっきが可能 |
無電解ニッケル:
・複雑な形状でも膜厚を均一にできる ・高硬度(熱処理後 900HV) ・耐熱性 |
デメリット | 電気ニッケル:均一なめっきが難しい | 無電解ニッケル:光沢は電気めっき(光沢)より劣る |
黒色無電解ニッケルで反射防止、装飾性UP
黒色皮膜といえば、塗装を使用されることが多いですが、通電性や塗装剥離の問題が発生することがあります。そういった問題でお困りの場合は、めっきで解決することができるかもしれません。
黒色無電解ニッケルは、遮光性と硬度の両方の機能性を有し、無電解ニッケルの特徴である、複雑な形状にも均一にめっきが可能というメリットもあります。
電気ニッケル300μmの厚付けめっきの実績あり
一般的な電気ニッケルめっきの膜厚は3~10μm程度ですが、製品の目的に合わせて、ご希望の膜厚で対応可能です。
電気めっきの場合は、製品の形状によって、測定箇所でめっき厚のばらつきが発生します。端部は特にめっきがつきやすく、低電部になる箇所はめっきがつきにくいため、差がでます。細かい品質につきましては、処理前の打ち合わせが必要です。まずは一度ご相談ください。
- ニッケルの特性
-
- 電気的特性
- ・電磁波シールド特性・・・無電解ニッケル
- 機械的特性
- ・高硬度・・・無電解ニッケル
- ・寸法精度・・・無電解ニッケル
- ・肉盛性・・・ニッケル
- 物理的特性
- ・はんだ付け性・・・無電解ニッケル/ニッケル、
- ・ボンディング性・・・無電解ニッケル
- 化学的特性
- ・耐薬品性・・・無電解ニッケル
- ・汚染防止性・・・無電解ニッケル
- 熱的特性
- ・耐熱性・・・ニッケル
- ・熱放射性・・・黒ニッケル
- 光的特性
- ・反射防止性・・・黒ニッケル
- ・光選択吸収性・・・黒ニッケル
- 電気的特性